【ブックレビュー】祭り継続中!君の名は。Another Side:Earthbound(加納 新太)を読んだよ!

      2016/10/25


君の名は。祭り継続中!

みなさんこんにちは。

先日、高校時代の友人と十数年ぶりに合いました。

彼は中学の先生になっていたのですが(立派です!)、君の名は。の話がでましたね。

一部(ネット?)では、子供に見せない方がいい!という話も出ていましたが、彼はどんどん見せるべきという主張で子供の反応も上々との事。

好き嫌いはあるにせよ、子供から大人そしてお年寄りまで幅広い世代が見て面白く、共通の話題に出来るものがあるっていう事は、良いもんだと思います。

 

かなり昔、祖母が「ジブリの○○○が見たい」と言って、私と弟そして祖母の3人で映画を見に行った記憶があります。

その時の祖母の感想などは忘れてしまいましたが、唯一「3人並んで映画を見ている状況」というのは、鮮明に記憶に残っており、私の忘れがたい原記憶の1ページになっています。

んで、本題。

これこれ!

物語は、映画や小説で語られなかった物語、いわゆる「補足」「サイドストーリー」。瀧くん、テッシ-、四葉、三葉父の4人に焦点があてられた短編小説の構成です。

 

前3人の物語は読み物として面白く、四葉の回では瀧くんと入れ替わる姉への違和感に対する心情描写が面白かったのですが、やはり四葉も「宮水」の女の子。血の導きにより彼女もまた宮水の女の子として生を受けた意味がある事が分かる内容でした。

ここで書かれた体験があったからこそ、その後、糸守の町を襲う悲劇を話す姉(三葉)の素っ頓狂な話を潜在的に信じる事にも繋がっていったのでしょう。

 

また、特筆すべきは第4章の三葉父の話。

劇中では、頭の固い「くそ親父」とた印象があり、先述の糸守を襲う悲劇への対策を講じて欲しいという娘(三葉)の要求に対しても、全く取り合いません。

ただまぁ、一つの自治体を治める長として、親族とは言え一見「ほら」ともいえる内容の話をまともに取り合う事は無理だなぁと感じておりました。アニメーション、フィクションと言えども。

ただ、劇中では詳細は書かれておりませんでしたが、最後の最後には三葉の要望を受け行政権を執行、結果、町全体を守る重要な役目を果たします。

 

不思議だったのは、なぜ、ああも頑なだった人物が態度を変えたのか。

また、なぜ最後に三葉が説得に行った際、町長室に「四葉」と、あれほど大きな確執があった祖母の「一葉」が一緒にいたのか。

 

これらの点としての謎が線として結ばれた時、三葉父、いや、宮水俊樹が一人の男として、学者として、神職として、町長として、そして父として「なぜあの場所にいる意味があったのか」がスッと繋がり、総毛立ちました。

 

それぞれの媒体が相乗効果として機能する一つの作品

今回、映画→小説→本作(再度ストーリー)という順番で「君の名は。」という作品に触れましたが、軸として映画があり、言葉でしか表現できない感情の機微を小説で表現し、本作ではさらに作品への理解を深めるという3つの流れに、今回は完全にノックアウトされました。

面白かった!!

 

映画、まだやっているのかな?本作、おススメですよ!


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