【ブックレビュー】ありふれた愛じゃない(村山由佳)

   


書くのがおっつかない!!

みなさんこんにちは。

読んだ本がたまったいるのでサクサク行きます!!

それではどうぞ!

 

村山由佳さん!

久々に最近文庫化した本を買いました(笑)

村山由佳さんの「ありふれた愛じゃない」です。

先日、新海誠さんの「言の葉の庭」のレビューを書かせていただきましたが、その中でご紹介させていただいた村山由佳さんの代表作「天使の卵」も年上の女性との恋を描いた物語です。

【ブックレビュー】言の葉の庭(新海誠)を読んだよ!

ありふれた愛じゃないは、30を超えた大人の女性が年下の彼と10年前に別れた元彼との再会により心が揺れるという内容なので、見方によっては年上の女性との恋を描いた物語ですね。

村山さんの作品は個人的な感覚ですが「ダブルファンタジー」からものすごく官能的な内容・描写に降れた作品が増えており、今回の「ありふれた愛じゃない」も、そちら側の作品でした。

なので、ある面、天使の卵とは一線を画した作品になっています。

 

ネタバレはしない方針を相変わらず継続しますが、本作のメインの主人公は宝石店勤務の大人の女性真奈(マナ)。

気質がら日本での生活が合わないと言っていた元彼と10年の時を経て日本を遠く離れたタヒチで再会する中で、本当に今の年下の彼と一緒になるのが良いのか?という葛藤が物語の軸になります。

読後の感想としては、真奈の選択に納得がいかない方もいるのでは?と思いますが、一人の人間、一人の女性として自分の本能に向き合った結果の結論という点では個人的に非常に納得感があり、それは非常に泥臭く、間味のある内容となっており加えて作品の「ありふれた愛じゃない」というタイトルが非常にマッチしている作品としてかなり楽しめました。

これはおすすめ!

また、これだけは言いたい!という内容として小説の「作り込み」がすばらしい!!

最近、ブックレビューと言う形で書いている倍位の本を読んでいますが、ありふれた愛じゃないを読んでこの「作り込み」の深さにふと気づきました。

他の作家さんの作品の作り込みが浅いという訳ではないのですが、物語のスパイスとして書き込まれてている内容、例えば本作品で言えばタヒチの事、言語の事、宝石の事など、嫌味にならない形で、かつ本当のスパイスの様に「ガツンと来るもの」や「隠し味」になっているものなど非常に巧みに表現されている点、「すごいなぁ」という言葉が漏れてしまいました。

 

こういう作品に出会うと、その次に読む作品のハードルが上がり、次の作品がつまらないと読書ブームが終わるんですよね・・・危険・・・

それでも、良い作品に出合えて幸せでした。


 - 本のレビュー