ハンター 猟銃

教習資格認定申請と狩猟免許申請に必要な『診断書』の取得が大変だった。高い診断書代を払わないためにできること


1.診断書って?

こんにちは!

銃砲の取得と、狩猟免許の取得。
このプロセスは別の手続きですが、共通して必要な書類があります。それが「法の欠格事由に該当しないことを記載した医師の診断書(以下、診断書)」

前回、銃砲の所持のプロセスとその初めの一歩である初心者講習会の記事を書きましたが、銃砲所持のプロセスで診断書が必要になるのは、初心者講習の次のステップである「教習資格認定申請」。狩猟免許の方は、狩猟免許申請という一番初めの申請時に必ず必要になる診断書です。

さっと診断受けて、ちょっと高い手数料払ってすぐに入手できるでしょ?

と安易に考えていたのですが、思いのほか苦労したのと、焦って適当な病院を選んでしまうと、ものすご金銭的な負担を強いられてしまうので、記事にしました。

ちなみに、おそらく以下に記載したような方は、あまり苦労なく入手できるかもしれません。

  • かかりつけの精神科や心療内科がある
  • かかりつけの病院(内科医)がいる
  • 初診で(良心的な値段で)診断書の発行が可能な心療内科をすでに知っている

2.受診予約が大変。塩対応される場合も結構多い・・・

2.1.かかりつけ医 or 専門医(精神科・心療内科)

まず初めに整理になりますが、診断書は精神科や心療内科のほか、かかりつけの内科等で発行したものでもかまいません。と記載があります。

私は30歳半ばを過ぎましたが、幸いに定期に的によく行くのは整形外科くらい。
数年に一度風邪やインフルになった時にいく病院はありますが「かかりつけ」とは言えない状況。

診断書はかかりつけの内科医“等”で発行したものでも構わないということでしたので、ワンチャン整形外科の先生の診断書でもいけるか?と思ったのですが(整形外科の先生が専門外の分野の診断書。しかも銃砲に関するものを書いてくれるかという話もある)、仮に診断書を貰えたとしても整形外科はNGとなり再提出になるのは嫌だなぁと思って、警察に電話して聞いてみることにしました。

ちなみに、警察に聞くことにした理由は、狩猟免許申請にせよ、銃砲の所持プロセスに必要な教習資格認定の申請にせよ診断書が必要ですが、警察による『審査』を約一カ月をかけて行う教習資格認定の方が、診断書の重要度が狩猟免許の申請時に必要なものよりも高いと思ったからです。

なので、狩猟免許の申請のみ必要な場合においては、書類の提出先である居住地の市町村を管轄する各環境森林事務所又は森林事務所に聞くのがいいと思います。

問い合わせた結果を一言で言えば『やっぱり精神科・心療内科の診断書がいい』ということでした。
「聞いたらそりゃそう答えるよなー」と、藪蛇だった感もありますが、納得できる理由も聞けたので共有します。

診断書の要項に「診断書は精神科や心療内科のほか、かかりつけの内科等で発行したものでもかまいません」と記載がある以上、はっきりとNGとは言われなかったのですが、銃砲の所持にせよ狩猟免許の申請にせよ、診断書で明らかにしたい点は、申請者が法の欠格事項に該当しないこと。

なので、規制の緩和により、かかりつけの内科等の診断書でもOKとなっていますが、教習資格認定であれば、その診断書が専門医のものでなかった場合、本当にその診断内容が正しいのかをより詳しく調査する必要があるというとでした。

ある面、当然か・・・。

『専門医とはいえ、いきなり来院した人が法の欠格事項に該当しないかを正確に判断できるのか?』
『むしろ、かかりつけ医の方が、その人のことをよく知っているわけだから、診断書としては適切なのでは?』
『いやいや、かかりつけ医だって、数多いる患者の全てを知っているとは言えないのでしょ?』
『そこはむしろ、初めて会った人に対してだって正確に判断できるからこそ“専門医”なんでしょ?』

とか、色々思うこともありまうが、まず不毛な議論になることが確定してますので、深く考えないことにします。触れない方が吉!

2.2.予約が結構大変

じゃー心療内科に受診して診断してもらうか!と気を取り直して、WEBで家と職場の近くにある心療内科を5件程ピックアップして、近い順に診断書をいただくための受診の予約のために電話をしました。

結果は、惨敗。全滅でした(笑)

全ての心療内科で断られてしまい、完全に予想外。

幸い、これまで精神科・心療内科にお世話になったことがなく向こうも色々な事情があるのだと思いますが、断られた理由はこんな感じ。

  • 新規は受け付けていない(これは、だったらHPに記載してほしかった)
  • 元気な人は受け付けていない。病気の方専門の病院です
  • 診断書目的の受診を積極的に受けていない。できれば受診しないでほしい
  • 診断書を書く期限が決まっているなら、受けられない

このいずれかの合わせ技で断られることが多かったです。言い方も、こんな感じで電話口でお断りされてしまいました。

正直、なんだか複雑な気持ちになった。

私は狩猟免許の申請のためにまず必要だったのですが、書類の期限までの日数があまり無かったことに加えて仕事がとても忙しい時期だったこと。そして何よりも免許の申請に必要な書類は平日に提出しに行かなければならないこともあって「あ、これ詰んだかも」と、一時的に頭が真っ白になった。。。

正直、楽観的に考え過ぎてました。

気を取り直して「銃砲」「狩猟」「診断書」などのキーワードとともに心療内科をWEB検索。

すると、よっぽど需要があるのか申請用の診断書を書く旨の記載をしている心療内科が検索結果に出てきて、ようやく職場から数駅離れた病院の受診の予約が取れました。

よかった。

3.そこそこするかも?診断書費用。てか、病院をちゃんと選ぼう

受診は滞りなく終わりましたが、いくつかトラブルもあったので共有します。

群馬県は、教習資格認定申請用の診断書と、狩猟免許申請用の診断書の様式が異なっていて銃砲用の方が内容が細かいです(恐らく他県もそうですかね)。

教習資格認定申請の診断書は、内容に不足があると再提出になる可能性があると初心者講習でしていたので、私も教習資格認定申請用の診断書と、狩猟免許申請用の診断書をそれぞれ持参し、診察を受けて診断書を記載してもらいました。

無事に終わると思いきや・・・

3.1.診断書を2枚書いてくれなかった

これ、意味が分からないと思います。ただ、紛れもない事実。

私が受診した病院には診断書を書いてもらう目的として『教習資格認定申請』と『狩猟免許申請』この2つときちんと伝えたにもかかわらず、教習資格認定申請の診断のフォーマット1枚しか書いてませんでした。

「2枚必要なんです」と言っても、「みんなこの1枚で済ましているから」との一点張り。

その場は「そうなのかな?」と思って帰ってしまったのですが、まぁ結果はそんなことなくて、家に帰って狩猟免許申請の必要書類を確認したところ、きちんと原本の提出が必要と書いてありますい。教習資格認定申請にも必要だから、やっぱり2枚いるんです。

あーあ。って感じですが、後々考えるとこれで良かったのかもしれません。もう1枚この病院で書いてもらったら、2枚分の費用がかかったかもしれないので・・・(詳細は次に書きます)

 

3.2.費用が病院によって違う。めちゃくちゃ高い病院に注意!!

詳細な金額は伏せますが、1枚しか書いてくれなかった病院での診断書の料金、1万数千円しました。

めちゃくちゃ高い!その他に診断料もかかります。

結局1枚しか書いてもらえなかったのと、教習資格認定申請の申請にはまだ時間があったので別の病院を調べて書いてもらったところ、料金は4,000円程(総支払額)でした。泣きました。

ちゃんと調べて比較すればよかったのですが、今回それができなかった理由を整理すると、

  • 適当に調べた心療内科の病院に断られまくった
  • 書類の提出までの期限が差し迫っていた
  • 仕事が忙しくて、ゆっくり調べる時間がなかった
  • 上記を理由に冷静な判断ができなかった
  • 相場を知らなかった

あー。書いてて恥ずかしくなります。

ちなみに、その高い診断書料金の病院は、別にそれを隠しているわけでもなく、公表してましたので悪くはないと思います。

あくまでも、その病院がそうであった。というだけで、それを許容するかは受診する側にあるわけです。
相場を知らず、仕事の忙しさにかまかけて、時間も無かったことで「もう何でもいいや」とそれをヨシとした自分に責任があります。

もしかすると、それを見越して先生は診断書を1枚しか書いてくれなかったの・・・かも??

4.まとめ

楽観的に物事を考えない方がいい。ちゃんと調べてから行け。心に余裕を持て。

今回はこれに尽きると思います。

なので、もし皆さんが教習資格認定申請や狩猟免許申請のために診断書が必要!となった時は、教習資格認定申請の書類を警察に持参するアポイントを取る前に、または狩猟免許の試験受講の申し込みをしてその抽選結果が出る前に、少なくとも診断書を初診でももらえる病院を探すことと、その費用については調べておいた方がいいです。

お金は有限なので、僕の失敗を生かしていただければ幸いです。それで僕も報われ・・・ないよ!

わーん(/ω\)

 


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